星野監督に学ぶ『絶対ナシ』の中に恋愛の勝機をつかむコツ

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  【佐伯紅緒のスーパーカミオカンデ】第108回

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すごかったですね、日本シリーズの第七戦、楽天VSジャイアンツ。 そして特に話題になったのはあの、終盤で登場した星野監督による田中将大投手の起用。 ふだんまったくテレビを見ない佐伯、恥ずかしながら生きて動いている田中投手を見るのは初めてだった。その私でもわかるくらいに彼の顔は疲労コンパイしていた。

聞けば、9回における星野監督のあの投手交代がどれくらい常識ハズレだったかというと、普通、前日に160球も投げた投手を翌日の大事な一局に起用するなんてあり得ない。選手の肩だって壊れるし、悪くすれば試合の流れが変わり、大逆転される危険性のほうがずっと高いものなのだ。 実際、星野監督自身も昔、その失敗をしたことがある。

阪神タイガースの監督時代、9回で投手交代した途端、勝利確実と思われたのがボコボコに巻き返されてしまったという。 先日の試合の最中、星野監督がその苦い経験を思い出さなかったハズはない。 なのに、監督は終盤に田中選手を起用した。 なぜか? たぶん、このときに限って勝負師の「カン」がはたらいたのだと思う。

クライマックスに田中を登場させることで東北の人たちを元気づけたかったとか、田中登場を切望する球場の「場」の空気に押し流されたとか、いろいろ理由はあるんだろうけど、星野監督、最終的には自分の「直感」に運命をゆだねたのではなかろうか。 つまり、「普段なら気が狂っているとしか思えない戦略だけど、今この場に限ってはアリ」という、天の声にも似た自分の直感に従ったとしか思えないのである。

そしてこれ、実は恋愛の局面においても大いに共通することなのだ。

そこで思い出したのが、玉の輿に乗った友人・りっちゃんの話。 りっちゃんは政治にはまったく興味のない女性だったんだけど、あるとき、友達に誘われてとある政党のパーティに行った。 それはその政党の党首交代のパーティで、若手の新党首Aさんが、現職の古株Bさんからトップの座を奪うという、事情を知る者にとっては非常にビミョーな空気の流れる会だった。

終了後、両派はそれぞれの二次会に流れたが、当然、ほとんどの人は新代表のAさんについていく。トップの座を追い落とされた形のBさんのほうは閑古鳥。りっちゃんも友達に連れられ、Aさんの二次会へ行こうとした。 しかしその時、急にお手洗いへ行きたくなったりっちゃん、先に行っててと友達と別れ、用を足して出てきたところを旧党首のBさんにバッタリ会った。

するとBさん、胸ポケットにさしていた赤いバラの花をりっちゃんに手渡し、「今日は来てくれてありがとうね」と満面の笑顔で言った。 あ、こっちに行こう、とりっちゃん、その時迷いもなく思ったそうである。

結局、りっちゃんはそのままBさんについていった二次会で運命の人に出会って結婚した。その人は政治とはまったく関係のない実業家で、たまたまBさんと付き合いがあり、二次会にも予告なしにふらりとやってきたのだという。 もしもこの時、りっちゃんが単純に損得を考えてAさんの二次会へ行っていたらどうだっただろうか。

それはそれでまた別の未来があったかもしれないが、少なくとも今、りっちゃんはとても幸せそうである。もし損得勘定で行動していたらこの未来はなかったろう。「ナシ」を選んだ結果「吉」が出た好例である。 今日選んだアミダくじの線がどこへ続くかはわからない 怠け者の私が毎日働く理由 こう歌ったのは宇多田ヒカルだが、「こういけばこうなるだろう」なんて確実なモノなんかひとつもない。だから人は確率を考え、少しでもよさげな方に進んでいく。でも、ほんのときたま、見るからに「ナシ」を選んだほうがいいときもある。 それは熱があって寝ていたいのに無理して出かけていった飲みの席とか、みるからに「ないわー」と思った相手と連絡先を交換した時などにけっこう起こる。

つい最近、「合コンで『僕は年収600万あります』と40代独身男性にドヤ顔で言われたのでドン引きしちゃった」と呆れたように言っている女性を見かけたんだけど、この話を聞いた時、「あーもったいないなー」と佐伯は思ってしまった。 彼女自身は年収が800万あり、だからこそ、つい自分とおきかえてそんな風に言ってしまったのだろうけど、今日び、「年収600万の独身男性」がどれだけいると思うんだろうか。ハッキリいって好物件である。しかもそれを自ら披露し、アピールしてくれているってことは、「ぼくはあなたが気に入っているんですが、どうでしょうか?」と言ってるわけだ。

それを、「やっぱりドヤ顔するなら年収一千万はないと」などと、バブル時代の感覚を引きずったモノサシで相手をはかっていると、せっかく持って生まれた自分にとっての幸せを見極める「野生のカン」が鈍ってしまい、ベストパートナーかも知れない相手を逃してしまう気がするんである。

昨今、「プア充のすすめ」という風潮があるそうだけど、大いにけっこうなことだと思う。拝金主義だった人が「お金なくても幸せかも」という、新しい可能性を見出すのは、自分が今まで「ナシ」と思っていた思い込みをブッ壊すことだからだ。同じくこれまで清貧を尊しとしていた人が、「お金って案外悪くないかも」と、お金を稼ぐことに対してがぜん肯定的になるのも大いにけっこうなことである。

ようは、普段は倹約していても今日だけはドンと使うとか、いつもはイケメンばかりとデートしているけどたまには中身重視で付き合ってみるとか、そういう、「美は乱調にあり」的な生活を佐伯は勧めたいのである。

というのは、星野監督の采配じゃないけど、ごくたまにあえて「ナシ」を選ぶというところに、おうおうにして窮地を脱するための活路はあるような気がするから。 一番いけないのは「貧乏ダメ」「拝金ダメ」「年下ダメ」「外人ダメ」「オタクダメ」「イケメンダメ(笑)」などと、ダメダメづくしで自分自身をがんじがらめにしてしまうこと。

こんなことばかりしていたらキュウクツで仕方がない。世の中にはお金を稼ぐというダイナミズムに幸せを感じる人もいるし、川のせせらぎに耳を傾けることに価値を見出す人もいる。 大事なのは、自分が普段どういうことに幸せを見出すタイプであり、そしてここいちばんの時にそれと矛盾した行動もとれるかどうか、ってこと。もういちど繰り返しますが「美は乱調にあり」これが、佐伯がお墓に刻みたい言葉です。