結婚する男で女の価値は本当に決まってしまうのか!?

稼がない男。

ある日、婚活中の友人から泣きの電話が入ってきた。

「私の価値ってこんなものなの!!!!!」

何事かと思って理由を聞いてみると、どうやら結婚相談所に入って意気込んで婚活してみたものの、紹介用に送られてきた相手の男性のプロフィールが低学歴で低年収だったらしく、あまりのショックであちこちに愚痴のオンパレード中というワケらしい。

特に、自分自身が高学歴だったり、いわゆるお嬢様学校と呼ばれる学校を卒業し、自分でもそれなりに稼いでいる女の子だと、「結婚相手=自分の価値」と、自然とすりこみをされてしまっていることが多い。なぜだろうか?親の教育か!?

自分の価値を高めるためには、相手の年収、学歴が必要という考え方がどうしても頭から離れず、20代で“恋愛”と“結婚”の割り切りができずに夢を見続けたこのタイプは、その後もなかなか踏み切れない。

確かに、親にしてみれば、「何のためにお金をかけて良い学校にいれたのか?」と思うだろう。つきつめると、『娘の幸せ』=苦労せずに安定した生活を与えたいという親心があるので、そのような人生を与えられた女の子には、“親の期待”というものが、はからずものっかってきてしまう。

どうしても『自分の人生』の一言で片づけられない“なにか”がそこにはあるのだ。

さらに、お金持ちと結婚して、ゴージャスライフをブログやFacebookで皆さまに公開していて羨望のまなざしを集めている人というのは、もしかしたら独身の女の子にとって自分でも手が届きそうなプチアイドルというような憧れなのかもしれない。

その上で“結婚相手”を意識すると、今度は必然的に“付き合う相手”を選ぶにも、なにか得体のしれない重いしがらみがのっかってきて悩んでしまう女の子は多い。

そんな中、“結婚”よりも“おだやかな恋愛”を優先するという人生を選択した女性がいる。『稼がない男。』という本を出版した西園寺マキエさんだ。

彼女は「年収でまず男性を判断するなんて、そんなの恋愛じゃない」という考え方の持ち主。人生において“恋愛”を貫き、“結婚”“出産”という道を選ばず、月収11万円のフリーターの彼と31歳の時から17年間付き合い続けている。

西園寺さんは、震災の時に取り乱してしまった自分を含めて、どんなときでもありのままの自分を受け止めて側にいてくれる彼と過ごす時間に幸せを感じているし、自身も、 “稼ぐ”ということを放棄した彼をありのままに受け止めて側にいる。結婚というワクを設定しなくても、ありのままの自分を受け入れてくれる誰かが存在しているというのは、確かに幸せなことかもしれない。

一般的に、“結婚”というワクがあることによって、必然的にありのままをお互い受け入れ続ける状態となり、精神的に成長を遂げることは多い。結婚して家族になると大事にするのは家庭であって、恋愛ではなくなる人も、日本ではとても多い。

日本の“結婚”という制度がきわめて重視されている社会といっても過言ではないだろう。そうした日本の現状に、ある意味では反旗を翻し、“恋愛”を貫きとおしているのが、西園寺さんカップルと言えるかもしれない。

そういう人生を歩んでいる西園寺さんにとって、当然『結婚する相手=自分の価値』なんて考えは到底ない。

かといって、本人は“男を養おう”というタイプでもなく、“結婚はしない”というタイプでもなかったというが、現在、一緒に暮らすこともなく、家計は別々で、必要な時に精神的な安らぎを与えてくれる彼と一緒にいる人生を歩んできた。そうした女性には、『結婚する相手=自分の価値』という考え方はない。

しがらみにとりつかれすぎて悩んでいる女性は、この西園寺さんの人生を例に、自分にとって本当の幸せはなにか?自分は人生において何がしたいのか?ということを、もう一回落ち着いて整理をしてみると、本当の自分の幸せについて答えがでてくるのかもしれない。

自分の人生にじっくり向き合い考える時間をもつことで、人生の満足度があがっていき、結果的に人それぞれの“幸せ”にたどり着くことができるようだ。


西園寺マキエ
フリーライター。1965年東京都生まれ。大学卒業後、一般企業OL、派遣社員、編集プロダクションや広告制作会社勤務などを経て、1995年よりフリーランスライター。高校の同級生であるフリーターの彼と、同棲も結婚もすることなく、17年以上交際を続けている。
著書は『稼がない男。』(同文舘出版)http://p.tl/P8PO
ブログ「フリーターの彼氏と幸せに生きられる?」http://ameblo.jp/makiesaionji2013/