元カレ・元カノ関係に潜む見栄の張り合いとは!?

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男の人って本当に無邪気だ。こないだ何人かで飲んでいて、ふと「男女間の友情は成立するか?」みたいな話になって、隣にいた男性が小声で「佐伯さん、昔つきあったカノジョとの間に友情ってアリですかね?」と聞いてきたので、

「カノジョのほうに夫も子供もいるならアリ」と佐伯は答えた。
その瞬間、聞いてきた男性(既婚40代、会社員、子持ち)の喉がヒュッと鳴る音が聞こえた。

はっはー。キミ、未婚の元カノと最近再会でもして、そんでもってあわよくばうまいことパートタイムラバーにでもしようと思ってるんだろう。妻も子供も愛してるけどそれは別腹、ときめきも欲しいのよ。ときめき要因にされようとしてる独身の元カノの気持ちなどこれっぽっちも考えてない。

で、この言葉に対して喉がヒュッと鳴ったということは、その元カノには自分より幸せでいてもらっては困るのだ。
だから、佐伯は聞いてみた。

「そのひと、今、いくつ?」
「38です」

既婚男子40代前半×未婚女子30代後半。はう。

「なんで別れたの?」
「はあ、なんとなくです」

自然消滅、いちばん男がひきずってしまうパターンだ。

「彼女、今なにやってるの?」
「編集者です。バリバリですよ」

バリバリ、という言葉にヤケに強い勢いがあった。聞けば、今の自分の境遇よりも、彼女の住んでいる世界のほうがキラキラして見え、自分とつきあってた頃よりも楽しそうで悔しくて仕方ないのだという。だからなんとかよりを戻し、再び自分に夢中にさせたいのだそうだ。

もちろん、自分の家庭はそのまま大切にキープした上で、である。
この時点で彼が実は「男女間の友情」なんど望んでいないことがバレバレだけど、自然消滅ということは、たぶん、女のほうが飽きたか嫌気がさしたかで少しずつ離れてったんだろう。ただ、男にはそんな事情は見えてないから、今でも彼としてはどこかで「カノジョ」のままにしておきたいんだろうと思う。

ただ結論から言ってしまうと、
元カレとのあいだに「男女間の友情」なぞ成立しない。

もし自分も別れた相手も現在それぞれ幸せにやっているとしても、昔ナンかあった者同士、そこには必ず見栄の張り合いが始まる。でなければ焼けぼっくいに火がつく。どっちもあんまりいいことない。

前に、やっぱりキラキラした職業についてる30代独身女子が佐伯の周りにいたんだけど、彼女は不倫相手の男性と会うたび、彼がさりげなく家庭の話をちらつかせるのが嫌で仕方がない、と言っていた。

明日は子供の運動会がどうとか、ついうっかり口がすべっちゃったって感じでいうのよ、黒いセーターにわざわざ猫の毛とかつけて会いに来たりするし、コロコロくらい使いなさいよ! とかすごい剣幕でまくしたてるから、ずいぶん配慮のない男だなー、しかし彼女も細かいなー、と聞き流していたんだけど、

あるとき、彼が、チェックインしたホテルの部屋で、コトに及ぶ前にわざわざ彼女の目の前で「時計がわりに」とガラケーを取り出し、子供の待ち受け画面をババーンと開いてベッド脇のスタンドに置いたと聞かされた時は、さすがにそれ絶対確信犯だよ、もうやめときなよ、と言うしかなかった。

だってその部屋にはちゃんとデジタル時計が置いてあった、っていうんだもん。
その彼女もたいそう華やかな業界の人だったから、いま思えばその彼も冒頭の彼同様、きっと彼女の「キラキラ」に耐えられなかったに違いない。

だから、彼女に対して少しでもダメージを与えられそうな武器として、自分の持ってる最大のスペック「家庭」を振りかざすしかなかったんじゃないか。

そして彼女のほうも私には何も言わなかったけれど、彼に対して自分の「キラキラ」をさりげなくちらつかせていたであろうことは想像にかたくない。

佐伯が同窓会に行かない理由はコレだ。
学生時代と比べてどっちがより幸せか、行けば必ず会う人ごとにチェックが始まってしまう。そんな自分は見たくないし、相手にもして欲しくない。同性同士でもそうなんだから、まして昔ナンかあった者どうし、何もないワケがない。

ちなみに佐伯は冒頭の40代既婚の彼と話すうちに、件のその38歳未婚の元カノが実は共通の飲み友達であることがわかってしまった。(もちろん言わなかったけど)

その彼女には確か今一緒に暮らしてる実業家の男性がいて、六本木の一等地にある高級マンションで暮らしている。だけど佐伯が見る限り、彼女、あんまり幸せそうじゃない。どうしてかはわからないけど、たぶん、こちらからは見えないなにか別の事情があるんだろう。

だからぶっちゃけた話、冒頭の彼がそのココロのスキマにつけこむ隙はじゅうぶんにあると思う。だけど、佐伯はそれも言わなかった。だって、それって果たして楽しいんだろうか、と個人的には思ったから。彼も彼女も、そうなればきっとまた見栄の張り合いが始まるだけだ。そもそも、見栄の張り合いをしなきゃいけない恋愛って、ときめきよりもむしろ、ツメの色が紫に変わるようなつらいことのほうが多い気がするんだけど。

本当にいいお付き合いっていうのは、かたちはどうあれ、相手に対して変な張り合いをしなくてもいい関係なんじゃなかろうか。トシをとってきたせいか、最近とみにそう思う。だけど、そういうつらい恋愛に蜜の味を覚える人がいるのも事実。今更その是非は問わないけれど、ただひとつだけ、そういう人が歌う「天城越え」が絶品であることだけは確実だよ。