男に求めなくてはいけないものはお金なのか!?

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わりと最近、佐伯の知人で、一時期ブイブイいわせていた男性が、金がなくなったらそれまで群がっていた女たちがサーッといなくなった、と嘆くのを聞いた。
裸一貫、新天地でやっていくと高らかに宣言した途端、今まで愛だ恋だと言ってた女たちが、手のひらを返したように離れていったのだという。

「これだから女は信用できないんだ」
その人はそういって怒っていたけど、それって、あながち女ばかりを責めるにはあたらないんじゃない。別に彼女たちの肩をもつわけじゃないけど、だって彼のほうだって、外見でしか女性を選ばないようなところがあったんだもの。それってようは「美」と「金」の等価交換のバランスが崩れただけでは? と口にこそ出さないものの、佐伯はそんな風に思ってしまった。
もちろん、「正論」でぶったぎれば「金目当ての女なんか初めからいらねえだろう」って話なんだけど、世の中にはお金しか愛さない、というより「お金を稼ぐ能力を持つ男に惹かれる女」というのが確実に存在する。

それはラクしていい暮らしをしたい、というより、メスとしての本能がより強いオスの生命エネルギーのバロメーターをそこで見ている、といった方が近い。ある種の女性が割れた腹筋を見てキュンとくるように、このての女性は男の腕にキラリと光るロレックスを見て「オトコ」を感じてしまうのである。

佐伯はそのてん本能が壊れているので、ひたすらメスとして幸せになれないポイントで男選びを繰り返して痛い目にあってきた(おかげで自分の経験値は上がりましたが)。でも、もし今自分に娘がいたら、やっぱり何やってるかわかんないよーなうさんくさい人よりも、きちんと「稼ぐ力」を持ったオトコとケッコンしなさい、という気がする。
それでいくと、「女は俺の金にしか寄ってこない」、大いにけっこうじゃござんせんか。これって女の身としては実にうらやましーなーって佐伯は思う。だって女にモテたかったら、頑張ってお金を稼げばいいんだもん。そんなこと言ってたら女なんか大変よ、モテたいと思っても、男が女に求めるものって「若さ」だの「美しさ」だの「可愛げ」だの言うかと思えば「芯の強さ」だの「自立心」だの、矛盾にみちみちてるんだもん。おまけに年いくごとにキープするのが大変なものばっかり。そして女の場合、稼げば稼ぐほど皮肉なことに縁遠くなる傾向があるのだ。

で、再び冒頭の男性の話に戻るけれど、彼の失敗、というか勘違いは、ロレックスにキュンとくる女性ばかりを相手にしてたってこと。もっと自分の話術とか性的魅力とか、そういう柱を何本か立てておけばよかったのに。おカネが好きな女はおカネがなくなったら離れていくのは当然で、それが嫌ならどんな手を使ってでもひたすら稼ぎ続けりゃよかったのだ。そもそも「ありのままの自分」とやらをちゃんと見て欲しかったら、最初から金なんかチラつかせず、無一文で勝負すべきなのである。
生まれつきナンか持ってる男ほど、この手のボヤきを言うことが多い。青い。青い、それ。いーじゃん、「そこにあるものを最大限に活用せよ」はサバイバルスキルの第一条。「どうせ俺の金にしか云々」なんて、生まれつきの美人が「私には顔目当ての男しか寄ってこない」などとほざくのとおんなじで、そんなに自分の顔が嫌ならいっそのことコテで焼きつぶしてしまえばいいのである。

「事の故然」という言葉がある。
朝になれば市が立ち、夕方になれば人はひく。
ヒトはエネルギーの強いところへ引き寄せられる性質がある。だから、その人にエネルギーがたくさんあるときにはほっといても人が来る。だけど、それがなくなればたちまち離れる、というのはある意味当然のことなのだ。そして、お金というのはその人のエネルギーを見えるかたちで測るにはもってこいのアイテムだったりするのだ。
お金とならぶ人のエネルギーのバロメーターに「人気」というのがある。たとえば、アイドルが人気絶頂の時には武道館を埋められるけど、人気がなくなったら小さなライブハウスひとつ埋められない。これはファンが悪いわけじゃなく、もちろん、そのアイドルが悪いわけでもない。そのアイドルに吸引力がなくなっただけの話である。
裏切られたとか、そういうんじゃなく、これを「事の故然」という。
そのことがわかっていると、誰のことも恨まずに済む。
ちなみに自分が落ち目の時によくしてくれる人がいいかというと、これがまた別の問題があって。これ話すとまたなっが~い話になるからまたの機会に書くけれど、ようは長く関係を続けたかったら、いい時も悪い時もおんなじように接してくれる人を大事にするに越したことはないんである。

人は魅力のあるところに集まる。
魅力というのはイコール生命エネルギーなので、そのバロメーターのひとつであるお金のある男のところに女が集まるのはぜんぜん不思議なことじゃない。
よって、モテたい男性陣に結論。
お金がなくてもモテる男はいる。でも、今よりもっとモテたかったらお金はあるに越したことないよ。