イケメンと付き合うのは時間の無駄?果たして真相は…

【佐伯紅緒のスーパーカミオカンデ】 第98回

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皆さん、「イケメン」という言葉を聞いて、パッと思い浮かぶ顔ってありますか?

ジャニーズ、韓流、EXILE、ハリウッドスター、と人によっていろいろだと思うんですが、佐伯、実はイケメンが苦手。なにを隠そう、竹之内豊と反町隆史を互い違いに覚えていたくらいのイケメン音痴。

もちろん、これだけ霊長類ヒト科のメスをやってると、イケメンと言われていた元カレも中にはいることにはいたんですが、イケメンってあんまり話が面白くないというか、つきあってて楽しくなかった。

なんというか、彼らって女に不自由してないせいか、こっちがあれこれ話をふらないと会話にならない印象があったのだ。
まあ、これは偏見かも知れない。ただ単に、私が「話が面白いイケメン」とのご縁がなかっただけかも知れないから。

そんなこんなで「イケメンは苦手」を通して幾星霜なのですが、ジャニーズとか韓流とか、ああいうのってある日突然ハマるのよお、と最近、何人もの女性に言われる。事実、そういう人も周りにいっぱいいる。へ? コーヒープリンス? あんた昔、ヨンさまとか虫唾が走るって言ってなかった?

佐伯自身は今のところ、JにもKにも罹患はしてないようで、オトコはノド仏がないとイヤだし、韓流スターも見分けがつかない。
ただ、そんな佐伯にも「ああ、この人、イケメンだ……」と思う人はいるにはいる。
これはよかったなあ、と思うことのひとつなんだけど、佐伯がグッとくる人というのは世間的な競争率は高くない。もちろん、面白い人なのか確かなんだけど、魚だったら間違いなく「深海魚」的な人が多い。

具体的にいいますと、そのテの男は寺とか道場とか過激派のアジトとか、男のストイシズムをまざまざと見せつけられるような場所にいる。過去、佐伯はそういう場所で「佐伯的イケメン」を見つけては、ウツボのようにパクッと捕まえ、壮絶なバトルを繰り広げてきた。

容姿も年収も、前科さえもまったく関係なかった。まれにその中には世間的な「イケメン」もいたけれど、たいていポイントはそこじゃなく、佐伯の「グラリポイント」は、その昔かの与謝野晶子さんがお詠みになった、

「柔(やわ)肌の 熱き血潮に 触れもみで 寂しからずや 道を説く君」

の一句に集約されていたのである。

そう、求道者をユーワクし、自分にメロメロにさせたかったの。「自分にしかなつかないコマンド」を思いっきり発動させたかったの。晶子サンだってきっと思いは同じだったろうと確信する。

ちなみに晶子サンがこの句を詠んだ相手は当時想いを寄せていたお寺の住職さんだった(もちろん、鉄幹に出会う以前の話)。しかし、もしこの坊さんがナマグサだったら、晶子サンは果たしてこんな句を詠むことができたであろうか。

とにかく「ルパン三世」なら五右衛門とか、「サイボーグ009」ならハインリヒとか、「進撃の巨人」ならリヴァイもいいけどやっぱ最終的にはライナーとか、そういう人が好きで仕方がない。

表向きは皮肉屋なんだけど根はピュアで頑固一徹、そして一途(あくまでイメージ)。思いっきり道を説き、惚れた女はきっと責任もって一生大事にしてくれそうじゃないですか(あくまでイメージ)。

ただ、関係ないけど、今、仕事で江戸の吉原遊郭関係の本をいろいろと読んでいる。その中に、佐伯が思わず戦慄する記述があった。なんと、場数を踏んだ遊女ほどこういうウブな男に惚れるというのである。そして敵もさるもの、中にはワザと遊女の気を惹くためにウブな男を装う遊び人もいたらしい(恐ろしや……)。

……と話がそれましたが、とにかくさっきから回りくどく何が言いたかったかっていいますと、「イケメン」というのは具体的な顔じゃなく、あくまで自分から見た「イメージ」じゃないかってこと。

アナタも経験ありませんか? ある役者がドラマAでは影のある役を演じてて好きだったのに、別のドラマBでは全然違う役やっててガッカリしてしまったこと。

「そんなことない、どんな役やってる彼も好き」というならほんとにそのカレが好きなんだろうけど、女って案外、勝手にその男に抱く「イメージ」だけで恋をしてしまってる可能性がある。

だから、もしアナタに今意中の人がいるならば、その彼がほんとうにアナタが好きな「人」なのか、それとも、ただ単に「イメージ」が好きなだけかをとっくり観察したほうがいい。中にはそういうのを悪用し、自分をさもカリスマのように見せかけてアナタを利用する男もいるから。そういうヘンなのに惑わされて人生ムダにしてほしくない。イリュージョンは遅くとも30代前半で済ませておくこと!です。