「Maybe… I like you」 黒人の彼・日本人のわたし・黒人ではなかった彼。

【インターナショナル★ラブ】第13話
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なぜ、わたしなの?

LEOが一生懸命話す、カタコトの日本語をカワイイと思いました。
それは一度だけでなく、何度か。何度も――

…好きなんだわ、LEOのこと。
でもそれは――彼がわたしのことを好きでいてくれるからじゃないの? 本当にわたしも彼が好きなの? 好きになっても付き合えない。だって黒人だから――まだまだ黒人・黒人のパートナーへの偏見から離れられずにいました。
そんな矢先、わたしのことを知ろうと、毎日少しずつ質問を投げかけてくるLEOが、誕生日はいつ? と、聞いてきました。わたしの誕生日はその日から約一ヶ月後でした。

LEO:「次の誕生日は、君に何かプレゼントを贈るよ。でもまだ君の好みがわからない…何が欲しい?」
ヒナ:「どうして? プレゼントなんていいよ。お気持ちだけで十分だよ。ありがとう」
LEO:「僕の国では普通のことなんだ。だから何がいいか聞いたんだ」
ヒナ:「プレゼントを贈り合うことが普通なの? それはそれは、大変だね」
LEO:「違うよ。僕は、特別な人にプレゼントを贈ることが普通だという意味で言ったんだよ」
ヒナ:「ふーん…」
LEO:「僕はそう望んでいるんだ」
ヒナ:「ふーん…。えっ! わたしたちが特別な関係だと言ってるの?」
――誤って解釈していて、先走った質問(笑)
LEO:「ううん、僕たちは違う…。でも、僕にとって君は特別な人だよ。君が僕のことを好きなのかどうかがわからないけれど」
ヒナ:「どうしてわたしが特別なの? わたしはあなたに何も特別なことなんかしてないじゃない」
LEO:「うーん…でも、君はすごく親切な人だ。もっと君を知りたい。だからどう想っているか教えてほしい」

どう想ってるかって聞かれても…。
like me or not って聞かれても…。
like か dislike かでいえば、likeだけど…。
それを言ってしまうことで勘違いされない? お互いにとってお互いが、“特別な人”になってしまわない? そう思われると困るんだけど…。
認めよう、伝えよう
いつまでもこんな関係は続かない。いつかはこういう質問に答えないといけない時がくるんだもの。それなら、今話してしまえばいいんじゃない? 「直接話すのは少し怖い…今はちょうどLINEを使った文字でのやりとり。今なら話せる」そう思いました。

ヒナ:「Maybe…. I like you ~たぶん…あなたのことが好き~」
LEO:「WOW!」
ヒナ:「でも…あなたを傷つけるかもしれないけれど…わたしには偏見があって、黒人が好きじゃないの。黒人と一緒にいる女性も好きじゃないの」

LEOが受け入れてくれるなら、全てを伝える覚悟で話し始めました。
LEO:「そうなんだ…どんな偏見?」
ヒナ:「わたしの英語力で説明するのは難しいんだけど…」
LEO:「大丈夫。話して」

すごく時間をかけながら(かかってしまうのだけど)、わたしの偏見について話しました。
そして同じく、母親も偏見を持っているということも。
数年前――。
単身での海外旅行から帰国したわたしを空港まで迎えにきてくれた母が言いました。
「海外に興味のないわたしには理解できないけれど、いつかあなたが結婚したいって連れてくる人が外国人かもしれないねー! あなたが選ぶ人なら反対をするつもりなんてないけれど、黒人はやめてよね~(笑)」
「もちろん、外国人なら白人しかあり得ない」と、わたしは即答した気がします。LEOはずっと聞いて(読んで)いました。そしてこう言いました。

「humm…. It’s no problem cuz I’m brown」
――ふ~ん、僕はブラウンだから問題ないね。

著:ヒナ
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