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【佐伯紅緒のスーパーカミオカンデ 第89回】

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こないだ飲んだバーでたまたま隣り合った、ちょっとイケメン風のバブル世代の男性が言っていた。
「女なんて、向こうから追わせるもんなんですよ。こっちから卑屈になって口説いちゃあいけません」

追えよ、と佐伯、つい脊髄反射で突っ込みたくなったんだけど、黙ってた。(大人になったよなあ、つくづく)
だけどそういえば昔、と思い出した。会社員をやっていた頃、「男なんて追わせるものよ」と豪語していた女の子がいたのだ。

彼女の手腕はミゴトだった。その宣言通り、意中の男を見つけるとその気持ちを自分に向けさせるためのいわゆる「かけひき」が得意だった。だから常に本命、対抗馬、穴馬、そしてパドック(厩舎)に何頭ものスペアの男を持っていた。
当時はすごいなーと思ってたけど、最近、見えてきたものがある。
彼女、実は根がものすごく臆病な子だったのだというのもあるけれど(だから何人もスペアをつくる)、そもそも、「恋愛」というものにかける情熱がハンパではなかったのだ。

世の中には男女を問わず、恋愛にただならぬエネルギーを費やす人がいる。
そして佐伯はこれ、いわゆるバブル世代と呼ばれる人に多く見られる気がするのだ。

さっき冒頭で言ったバーの男性なんかも紛れもないバブル世代。いくつも会社を持っていて、車はポルシェ、取引相手がやくざでも単身乗り込んでいく、というような男気のある人で、とうぜん、女もたくさんいる。言葉は悪いが、電話一本で駆けつけてくる「宅配ピザ」みたいな女が三人もいるそうだ。
だけど、その中に自分から口説いた女はひとりもいないという。
ここは突っ込んで吉、という直感で、佐伯はそのバブル氏に聞いてみた。

「あのう、じゃあ、もし自分から気に入った女性がいたらどうするわけ?」
すると彼は、新庄ばりの真っ白なホワイトニング済みの歯を見せてこう言った。
「軽いノリで飲みには誘います。それは僕にとって『口説き』ではなく、必要な『投資』ですから」

つまりだ、まず気に入った女性を見つけたらなんとなく近づいていく。そして、相手が食いついてくるのを待ち、友達ノリで飲みに行く約束をする。そこで自分の魅力をさんざん見せつければ大抵の女はオチルというのだ。

「自分の魅力を見せつけるって、具体的にはどういう風に?」
「まずドライブに誘います。最高級のオーディオシステムがついたスポーツカーの助手席に乗せて、広尾あたりにある業界人なんかが集まる行きつけの店に連れていきます。で、そこでの人脈、同性の自分の信者、ジムで鍛え抜いた二の腕なんかをちょいちょい小出しに見せる。ちょっと男臭い香水とかつけて、さりげにエッチな話とかしてね。で、彼女の前でわざと延々と仕事の電話なんかしたりして、じらす。ことあるごとに、仕事のできるリッチな男をアピールします。それで、初回のデートは基本的にはなにもしないで帰します。これで落ちない女はまずいません。今日び、そこまでやる男なんてなかなかいませんから楽勝ですよ」

あー。バブルだー。

佐伯、ようやく気がついた。これはバブルだ。あの、みんなが札ビラ切って夜中のタクシー止めてたあの頃の感覚だ。
「女は追わせるもの」という氏の言葉は怠惰やミエによるものではなく、実はとってもエネルギーを使ったバブル的恋愛至上主義だったのだ。

こういうノリを「軽い」「チャラい」「俗物」と馬鹿にするのは簡単だ。
だけど、「俗なもの」「ベタなもの」って実は案外最強なんじゃないか。
その証拠に、ちょっと気になる男に上みたいなことをされたら、よほどラグジュアリーなものに慣れたスレッカラシでない限り、嫌な気分になる女ってあんまりいないと思うのだ。

そういえば会社員時代のかけひき大得意な彼女も、「気に入った男がいたらさりげなく視界に入って仲良くなる」って言ってたっけ。
彼女の口説きテクでひとつ「おおっ」とうなった話がある。
前述の彼みたいなこじゃれた男がターゲットだった時、「見せたいものがあるの」と飲みに誘い、連れて行った先は東京タワーの下にあるおでんの屋台。そこでひと通り食べた後、ぶらぶら桜並木を散歩するうち、ふとベンチに座って紙袋から100均で買ったプラスチックのシャンパングラスをふたつ取り出し、「これ飲もう」と開けたのはヴーヴ・クリコのイエローラベル。カンパーイ、とやった瞬間、東京タワーのイルミネーションがパッと変わる・・・・。
バブルって、こういうクサイことがてらいもなくできちまった時代なのである。

今の20代の人たちを見ていると、こういうほとんど芝居の演出としか思えないデートしてる人っていないんじゃなかろうか。時代が経済的に寒いというのが大きな理由なんだろう。
確かに、バブル全盛の頃って世の中にお金がまわっていたせいもあって恋愛活動もさかんだった。男の人たちは軒並み雑誌でイケてる店をチェックしてたし、デートコースの下見は当たり前、男も女も今よりもっとずっと恋愛に対して「ノリノリ」だった。「婚活」よりも「恋愛」、それ自体に重きを置く時代だったのだ。

ただ、佐伯は思うんだけど、今、あえてバブル的なエッセンスをあえて取り入れるってのももしかしてアリなんじゃないか。そのパワー、なにもお金をかけずとも充分に応用できる。バラの花一輪もって待ち合わせ場所に行くとか、なんでもない日にサプライズプレゼントをポンと渡したりとか。

昔、「101回目のプロポーズ」なんていう、今観たらほとんどストーカーものにしか見えない連ドラが大ヒットしてた。今思えば、ああいう武田鉄也の「ぼくは死にましぇ~ん」みたいなうっとうしい叫びもなんだか無性に懐かしい。
最近恋愛にご無沙汰気味というそこのアナタ、ためしに映画『バブルでGO!』でもチェックして、バブル時代の人々の暑苦しさの「いいとこどり」してはいかが?