不倫は純愛と感じる心温まるストーリー

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不倫は悪い事だという人が多いですが、実際は不倫は良い悪いというものではなく、起こるべくして起こったという表現が正しいものです。また、不倫は悪だというような言い方をする人もいますが、不倫によって元気になったり、生きる支えになっている純愛の不倫の例もたくさん世の中にはあるのです。

特に、高齢になってくると、不倫という純愛によって脳が活性化されたり、生きる喜びをみつけられるという人はたくさんいます。今回は老人ホームでおこった不倫だけれども純愛というお話についてご紹介します。

老人ホームで見た不倫という純愛

今から10年以上前、私は富裕層向けの有料老人ホームに勤めていました。老人ホームといっても健康な高齢者ばかりで、皆さんゴルフやカラオケに行ったり、老人ホーム内で趣味のサークルを作ったりして、悠々自適に老後を楽しんでいらっしゃいました。

 その施設に、加納さん(仮名)という、ひときわ上品で美しい女性がいらっしゃいました。加納さんはお花が大好きで、いつも花壇のお世話をなさっていました。そんな加納さんを中心に自然発生的に出来た「ガーデニングクラブ」には4~5名の参加者がいて、武田さん(仮名)もその中にいらっしゃいました。

武田さんは元内科医で、物腰の柔らかい紳士的な方でした。奥様と二人でこの施設に入居なさっていましたが、奥様は大変社交的な方で、いつもタクシーでお芝居を見に行ったりしていたので、武田さんは一人で静かに本を読んだり、お花の手入れをしたりして過ごしていらっしゃいました。

加納さんと武田さんは、知らない人が見たらご夫婦と間違われるほど、とても雰囲気の似たお二人でした。控えめなのに何故か存在感があって、まるで映画かドラマに出てくる理想的な老夫婦のようでした。周りの人たちは、「いつもご夫婦一緒でいいね~」などと言って二人を茶化したり、中には「奥様に怒られちゃうよ」と半分本気で忠告してくる人もいました。

ある日、武田さんの奥様が神妙な顔つきで私たちスタッフのところへ来られ、「あなたたちも知っていたんでしょ?うちの主人とあの女のこと。ふざけた女だわ。私という妻がいることを知っいて横恋慕するなんて」と、藪から棒に話し出されました。私たちは加納さんのことだとピンときましたが、「あの、何のお話しか分からないんですが…」とごまかしました。

(やばい、この勢いなら加納さんに直接なにかされるかも…)とヒヤヒヤしていると、最悪のタイミングでそこに加納さんが通り掛かってしまいました。武田さんの奥様は目ざとく加納さんを見つけ、甲高い声で「ちょっとあなた!」と呼び止めました。

「ちょっとあなた!うちの主人を誘惑して何が狙いなの?いいかげんにしなさいよ、この泥棒猫!」奥様はそう言い捨てると、さっさと自分の部屋に帰っていきました。加納さんは、「ご迷惑かけたみたいで、ごめんなさいね」と私たちに頭を下げ、自分の部屋に帰られました。

その日から、加納さんは滅多に外へ出てこなくなりました。心配した武田さんは毎日私たちに加納さんの様子を尋ねに来られ、「これを渡してください」と、お手紙を託されました。武田さんは、あの事件の日から毎日、加納さんに手紙を書かれていたのです。

3か月後、武田さん夫妻は施設から転出されました。加納さんは特に何も話されませんでしたが、私たちは知っていました。加納さんの指に光っている新しい指輪は、武田さんが最後の手紙と一緒に渡された、最初で最後のプレゼントだったのです。

武田さんと加納さんの恋は、形だけを見たら「不倫」という許されない恋でした。ですが、お互いを想い合う深い愛情は、傍にいた私たちスタッフに感動すら与えるほどピュアで美しく、「純愛」には年齢も不倫も関係ないのだということを教えてくれた気がします。

形は不倫でも純愛だった

この老人ホームでのお話も、形は不倫という形でしたし、結果的には奥さんがご機嫌を損ねて、施設から出て行っていくことになりました。けれども、武田さんがそっと想いをよせていたのは、加納さんでしたし、老人ホームにはいるような年齢になっても、そっと指輪のプレゼントを武田さんは渡すことで加納さんに思いをつげていますし、加納さんもその思いを受け取っています。

もしかしたら、二人の最期思い出すのは、お互いの夫や妻ではないのかもしれませんね。

次のお話はもう少し若い人のお話です

20年間の不倫と純愛

とある大きな会社の役員に相川さん(仮名)という男性がいました。この男性は、お金も当然たくさんもっていますし、顔も整っているので次から次へと愛人をとっかえひっかえしているような生活をしていました。

けれども、その会社の秘書をしていた佐々木さん(仮名)と出会ってからは、パタっと他の愛人の方と遊ぶのをやめてしまいました。佐々木さんと相川さんは仕事でもいつも一緒ですが、そのうち相川さんは奥さんが待つ自宅に帰らなくなってしまいました。

自宅に帰らなくなって、とうとう奥さんにも佐々木さんとの不倫がバレてしまいました。それでも、奥さんは、結婚していた方が、養育費よりも婚姻費用でたくさんお金がもらえるので、絶対に離婚しないと言い張っていました。

相川さんも子供がいたので、当然家庭にお金を入れなくてはいけませんし、なんと奥さんは相川さんのお給料が入ったらすぐに自分の口座に移してしまって、相川さんには、わずかなおこずかいしか残さなくなってしまいました。

相川さんの奥さんは、こうやってお金を全部取れば、当然自宅に帰ってくるだろうと考えた上での作戦だったようです。

けれども、すっかりお金がなくなって、ほとんどのお給料を妻にとられているような状態の相川さんを、なんと佐々木さんは自分で養うような形で、そのまま一緒に暮らしだしたのです。

お金がない相川さんでも佐々木さんは本当に心から彼の事を愛していたので、一緒にいられるだけで幸せと自分のお給料すべてで、相川さんと一緒に暮らしている電気、ガスなどの光熱費から食費から一緒に出掛ける費用も全部佐々木さんは、出し続けました。

「なんで奥さんはお金をもらえるのに私はこんなにつらいの」なんてことは一言も言わず、にこにことしながら、ただ相川さんと一緒に過ごせる時間が幸せだと言い続けていたのです。

そんな生活を続けて、佐々木さんは、28歳から48歳になりました。結婚や出産など周りの友達がどんどん母になっていく中、周りの人に何をいわれようともひたすら20年間相川さんの事を支え続けました。

当時45歳だった相川さんはとうとう65歳の定年という年になりました。そこまできてやっと20年間の別居が認められて、裁判で離婚する事ができたんです。

定年となって、収入のない相川さんに奥さんも既に興味がなくなってしまっていたという事もあると思いますが、それでも離婚する際に財産分与がさらにあったので、相川さんの残っていた資産はほとんどありません。

それでも佐々木さんと相川さんは、最期を夫婦として過ごそうとして、一緒に籍をいれて、相川さんが亡くなる最期まで佐々木さんはずっとそばで支え続けて最期をみとったのも佐々木さんでした。

相川さんは、佐々木さんの手を握って

「君と出会えて僕の人生は本当に豊かだった。ありがとう」

そのように、最期はいってなくなっていったそうです。

不倫が純愛で結婚はお金

佐々木さんと相川さんのお話の場合は、奥さんの方がお金重視で愛人であった佐々木さんは、ただただ一緒にいれるだけでいいと全てを相川さんに捧げて人生を過ごしました。形が不倫だったとしても、不倫という名が似つかわしくないような純愛のお話です。

このように、結婚は愛ではなく周りの環境(子供の事)やお金の事があるから壊れないで続いていきますが、不倫というのは愛だけでしか繋がれないので、純愛であることが多いのです。

今後、高齢化社会になるにつれて、より自分の人生を豊かにいきるために、一番の秘訣は恋と言われています。けれども人間は残念ながら何十年も一緒にいる人間に恋心を抱くという事ができません。

その為、女も男も必ずしも不倫が悪いとはいえないような時代がやってくるかもしれません。