ココ・シャネルにみる愛人ライフのお作法‐フランスの不倫事情‐

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ココ・シャネルは生前はマドモアゼル(未婚女性の敬称)シャネルと呼ばれ、未婚のまま生涯を終えました。彼女は1944年にスイスに亡命するまで、常に権力者の愛人でした。

 ◆男を飽きさせない女

  彼女は今で言うソーシャルクライマーです。第一に自分を現実的に理解したこと、第二に合理的に相手の欲求を理解したこと。この2つのポイントは彼女が上流階級の男性との交際を続けられた「飽きられない女」の原点です。ビジネスの立ち上げは当時の愛人に手伝っては貰っていますが、アイデアと行動と責任は自分で取っています。

 シャネルは中身が無い女は、単純に男からは飽きられることを誰よりも良く知っていました。裕福な男ほど自分に素直で、つまらない女や物事には見向きもしません。惨いほど正直です。

常に、彼女の愛人は金も権力も血統も持ったサラブレッドの男達。彼女はその権力すら、絶対では無く、一晩で消えてしまうのを目の当たりにしています。

彼女は誰かにすがったり、相手に甘えを見せた瞬間、自分の全ての価値を失うことを知っていました。それを彼女は「下品」と呼びました。

◆結婚は終点では無い

  彼女が残した言葉には、恋愛のゴールデンルールが有ります。

いつか扉に変わるかもと、勝手な思い込みで壁を叩くのは無駄

“Don’t spend time beating on a wall, hoping to transform it into a door.”

参照 :You’ve Got Style : Your Personal Guide for Relating to Others‎ (2000) by Robert Rohm , p. 29

高級フランスモードを世界に確立したココ・シャネルは生涯を通し独身でした。彼女はカトリックの修道院が経営する孤児院育ち。そこでは卒園後生活に困らないようお針子の職業訓練を受けました。

彼女は愛人として囲われていても、常に自分の食い扶持を稼ぐ事に熱心でした。

 後年、彼女の提唱した女を最高に美しく見せるpetite robe noire(シンプルな黒いドレス)。そしてシャネルのパッケージに使われるテーマカラーの黒。全てそぎ落とした禁欲的なシンプルさは、彼女の原点でもある修道院の尼僧を思わせる色になっています。

◆ひと言

 ココ・シャネルは恋愛にもビジネスにも言い訳をしませんでした。恋の終わりを察知したら自ら静かに早く立ち去るように、と薦めています。

あなたの「恋心」を理性的にお扱いくださいませ。