選ばれるのはどんな世界でも常に●●のある女

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【告知】また舞台に出ることになりました。みなさん、よかったら観に来てくださいませ。

http://bokuranozaidan.com/

 で、今、毎日、大量の妙齢男女と接しているんだけど、佐伯の拙い演技はおいといて、大勢の中にもつい目が行く役者さんと、必ずしもそうでない役者さんがいることに気づきました。

 
その違いの決め手はやっぱり「個性」。
 
見た目がいいとか大声出すとか、決してそういうんじゃなく、「個性」のある人って黙ってそこでジッとしててもどこか目立つものなんです。
オーラとでもいうんでしょうか、つい「あなた一体、どういう人生送ってきたの?」と肩揺すって問い詰めてみたくなる感じ。
 
佐伯は作家のはしくれだから、そういう「なんだこの人」という人を見たらさりげなく話しかけるようにしています。
 
そしてその人となりを聞くと、やっぱり若い頃は川崎のソープで来る日も来る日もおしぼりを巻いていたとか、父親を殺人事件で失っていて犯人は姉ですとか、若い頃詐欺に遭い、高い塔を買わされて売るに売れず今では小学生の遠足ルートになってますとか、まあそういう、
 
「御身お大切に」
 
としか言いようのない過去を抱えていたりします。
 
もちろん、個性を出すのに必ずしもそんな過去を持つ必要はなく、むしろ、「波乱万丈なアタシの人生聞いてください」とアピールしてくる人の話ほどつまらないものはない。しかも大抵、そういってくる人はその経験から何も学んでいなかったりする。
 
むしろ、本当に面白いのって、高倉健さんの演じる元ヤクザの漁師とかのキャラじゃないけど、なんからいろいろやらかしてきた末に一生懸命普通の人のフリしてる、でもどっかなんかヘン、うわあ気になる、だからひとつコイツのバケの皮を剥いでやろう、と見る人に思わせる何か、それこそが個性とやらの正体なのだと思う。
 
これは役者さんも恋愛も同じ。
なんだかんだいってオーディションやら恋愛市場やらで選ばれていくのって、結局のところ、「他に似たような人がいない」人なんです。
 
どうして私を選んだんですか、と聞いても「あなただから」としか言いようのない人。
 
これこそが「個性」の特徴。

そしてその「個性」とは、人がどんなに止められてもついついやってしまうクセみたいなもの、の中にある気がする。
 
そう、その昔、能という伝統芸能をつくった世阿弥さんが言った「秘すれば花」という名言にもあるように、個性って隠しても隠しても花の香りのごとく匂い立つもの。
 
それを最近、「彼にドン引きされる◯つの行動」とか、毎日ネットでツクダ煮にできるくらい送られてくるコラムの数々って、その個性を否定するものばかりで、見たらつい読んじゃうけど、正直、そのほとんどは(違げーよ)と思う。
 
断言しよう。あんなのを間に受けてたら没個性のつまんない女になっちゃうよ。
 
むしろ!酒グセが悪いとか金銭感覚にやや問題ありとか、少々アレレなところがあっても、それを補ってあまりある魅力を磨いたほうが絶対いい。

10人いたら10人に「なかなかいいね」と言われるよりも、ひとりか二人に「この女しかいない!」と言われるほうが絶対いい。

 

 

……というわけで、今週は短めになりますがこれから稽古に行ってまいります。