マウンティングして嫌われる人、嫌われない人の差はココだった!

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台風一過、青空が気持ちいいですねー。てなわけで、今週もいってみます。

最近、マウンティング、っていうんでしょうか、話をしてて人の上にやんわりと立ちたがるアレ、話題にのぼること多いですよね。これって男女でも同性同士でも、人間関係を壊すもっとも大きな原因のひとつだぜ、っていう風潮がこの頃ある。

 

昨日観たばかりの舞台でもそういうキャラクターが登場した。クリエイターの弟にやたらとちょっかいを出したがり、聞かれてもいないのにいちいち自分の仕事とあてはめ、上位に立とうとするお兄さん。

自分の仕事に誇りを持っているといいながら、内心、他の人のやっていることがうらやましくて仕方がない。だから、なんだかんだいって関わってきては主導権を握ろうとする。

当然、こういう人は「うっとうしい」「ウザイ」と言われて嫌われてしまう。

でも、そもそもなんで人間はこれをやってしまうわけ?

佐伯の私見ですが、これはたぶん「不足感情」がある限り、決してなくならないと思います。

自分の現状に本当に満足してる人だったら、人がなにをいおうがどうであろうが、自分とはなんの関係もないはず。だから、こういうことをついやってしまう人は、口ではなんと言おうとも現状に満足していない、というわけです。

よって、こういうことで嫌われたくなかったらまず人の話を聞け、むやみに自慢話をするな、よけいなことを一切言うな、となり、高度なコミュニケーション能力が大切・・・という結論に行きがちですが。

ただ佐伯、少し前からじくじくと気になっていることがある。

口に出さないよう注意することはいくらでもできるけれど、マウンティングの感情自体は人間、そう簡単になくならないんじゃないだろうか?

そんな折に必ず佐伯が思い出すのが、映画「男はつらいよ」の寅さんである。

葛飾柴又生まれの佐伯、幼少の頃から山田洋次監督の「男はつらいよ」を浴びるように見て育った。だから、子供の頃はどこの街にもひとりやふたりはああいう「変なおじさん」がいると思っていた。

ところでこの寅さん、見てるとまあ相手が大女優だろうが企業の社長だろうが、ともかくすごい勢いでマウンティングしまくっている。

「てめえ、さしずめインテリだな」

これ、私の好きな寅さん語録のひとつなのですが、ただこれ、おそらく言われたほうのインテリはそんなにいやな気がしていない。

寅さんの言うことなすこと、字面だけを追えば現在「マウンティング女子」といわれる人たちがやってることそのものなんだけど、寅さんにズケズケマイナスポイントを言われると皆さん、「そうなんですよねぇ・・・」となってしまう。

ちなみに寅さん、自分の人生はなにひとつうまくいっていない。それはもちろん、立身出世とか結婚とか子供とか、そういうものとはまったく無縁だという意味なんだけど、そういうものを持ってても今の世の中、「なんだかうまくいってない」人がたくさんひしめいているご時世。だから、そういう人が寅さんに「そうか、おめえさんも大変だなあ。そこいくと俺なんか・・・」とやられると「ええ、そうなんですよねえ・・・」と妙に素直になってしまう。

どうして寅さんのマウンティングは「ウザイ」ってならないんだろう?

私が思うに、基本的に寅さんは「愛の人」だからだと思う。

マウンティングしてもいい。つまんない自慢してもいい。それを補うだけの何かがあれば、変にマイナスポイントをなくそうと言動にビクビクするより、少々アタタな部分があってもそっちの方が人として魅力的なんじゃないだろうか。

寅さんは、決して相手に自分を印象付けようとしない。ゆきずりの、見ず知らずの人のために日本を縦断したり、身寄りのない知らない人の葬式を仕切ってしまったり、気弱で好きな女性に何も言えない青年のためにひと肌脱いだりする。そして見返りを求めない。ただ、そうしたいからそうするのだ。

でも、口ではマウンティングしまくり。えばる。自慢する。そして、その内容がことごとくしょぼかったりする。

だからもちろん、身内の人からは「しょーがないわねー」と言われてるが、それでも「お兄ちゃんがいないとなんだか張り合いがなくて寂しいわー」となるのだ。

だから佐伯は思うのです。

「モテ」の見地からいっても、へんに欠点を潰そうと努力するより、自分のよいところをガンガン伸ばしたほうが、ファンはつくのではないだろうかと。

さいきん周りを見ていると、「良い人」であろうと努力するあまり、せっかくのよいところまでを潰してしまってる女性が多い。そもそも長所と短所って表裏一体なので、欠点そのものを潰そうとするといい部分まで壊れてしまうのである。

たとえば、マウンティング傾向がある人というのは、強い上昇志向を持っていることが多い。だから、うまくそれを活用すればいいことがたくさんあるのに、それを変に隠そうとするあまり、かえって妙なかたちで噴き出させてる人が多い。

だから、それよりはいっそ丸ごと認めちゃって有効活用したほうがいいんじゃないか。

「自分は上昇志向の強い人間である」という事実をアッサリ認めてしまい、ああ悔しい、自分だってああなりたい、という気持ちをスンナリ受け入れる。もちろん、そんなこと他人に言う必要はない。だけど、そんな自分を自覚していると、「ああ私って汚いところのある人間なんだなあ」とケンキョにもなり、それはその人をものすごく魅力的に見せるのである。

佐伯ねえ、前に、すごく素敵だなあ、と思っていた男の人がいて、人格者の誉れ高いその人がある拍子にポソッと「俺は黒い人間ですよ」と言った瞬間、それこそ鳥肌が立つくらいゾクリと惚れ直した瞬間があった。

その人は己のそういう「闇」を、すべて創作活動に向けていたのである。

嫉妬もマウンティングもあってナンボ。

キモは自分のネイチャーに正直に、ってことで、やっぱり寅さんに一票!