気をつけよう。サプライズが嫌いな男や女もいる。

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恋愛における『サプライズ』は、どこまで必要なのか?

サプライズ

恋愛における「サプライズ」が大嫌いだ。されることもだし、することも嫌い。もちろん、一度もそんなことしたことはない。なんでこんなに嫌いなのか考えてみた。すぐに2つの思い出が蘇った。

まずは、自分の体験。ある女と付き合っていた頃の話だ。

その日、彼女は突然家にやってきた。時間は夕方の6時頃だったと思う。手には風呂敷のようなものに包まれた、大きな箱を持っていた。気にはなったけど、特に聞かなかった。部屋に入ると、彼女は目をキラキラさせながら言った。

「今日は……ジャン! お弁当作ってきたんだ!」

風呂敷の中身は弁当だった。三段の重箱の中には、豪華な料理がギッシリ詰まっていた。

俺:「そうなんだ」
彼女:「……(不服そう)」

二人で弁当を食べた。彼女の手料理を食べたのは初めてだった。相変わらず、彼女は目を輝かせながら俺を見ている。なんだよ。見んじゃねえよ。

彼女:「ねえ、美味しい?」
俺:「うん」
彼女:「……(不服そう)」

突然、彼女が立ち上がった。

彼女:「私、帰る!!」

部屋を出て行った後も聞こえるくらい、足音をドンドン鳴らせて帰っていった。

……うぜえ。

いや、わかってるよ、彼女の求めていたことは。まずは風呂敷を見た瞬間に「お! 何それ?」「ウフフ秘密」「気になるなあ」というやりとりをして、弁当を出した時も「マジで! すげーじゃん!!」と俺がオーバーリアクションを起こし「美味しい?」と聞かれた後に「美味いよ、最高に美味いよ! ありがとう!」とガツガツ食べれば良かったんだろ?

でもね、イヤなんだよ。そういうのは。

もう1つ思い出した話は、友人が当時口説いていた女とデートした時の話だ。

高級レストランを予約した彼は、彼女と食事をしていた。彼女とは3回目のデートだ。ちなみにこの男は若い頃オーストラリアにいたので英語は堪能。

食事の最中、彼は席を立ち、車に用意していた『あるもの』をとってきた。席に戻った彼は、彼女の隣に立った。何かが始まる空気を察した店内のお客さんも、彼等に注目し始めた。彼はバラの花束を彼女に渡し、こう言った。

友人:「Thank you as always Looking forward to hearing from you――いつもありがとう。これからもよろしく」
彼女:「……(微妙な表情)」

翌日から、彼女は彼の電話に出なくなった。彼は「あれだけの演出をしたのに!」と怒っていた。

当たり前だろ、バカか? 彼女がそういう演出を好きか嫌いか知ってたのか? 誕生日でもないのになぜ花束を渡す? そしてなぜ英語で話す? たとえ彼女が英語を理解できたとしても、3回目のデートで「いつもありがとう」ってなんだ。

ただ自分がこういうドラマみたいなことをやりたかっただけだろう?

この2つのサプライズを『した側』には共通点がある。

それは「相手に見返りを求めている」ということだ。
サプライズの目的を履き違えている。目的は「相手を喜ばせる」ことだろう?

1つ目の話で出した彼女だが、怒って帰った後にすぐ電話してきた。

彼女は「相手のことを考えてなさすぎる!」と怒っていた。言っていることが滅茶苦茶だ。相手に愛を与えているつもりになっているだけで、本当は愛を求めている。だから、怒りの感情が出てくるんだよ。

この2つのサプライズからはエゴしか感じなかった。
相手に見返りを求めていたし「ただ自分がやりたかっただけ」という、履き違えた目的も感じた。

サプライズをするなら、無償の愛でやらないと意味ないだろ。そうじゃなき、ただのコントだよ。

相手のことを考えているように見せて、本当は相手の愛を求めているだけなんだから、その時間は嘘のものになる。生きている以上、嘘もつかなきゃいけないこともあるけど、俺はこのことに関しては嘘をつきたくない。

俺だって他人から見たら「そんなことしてあげたんだ」と言われるようなことをしたことはある。誰かに花を贈ったこともある。だけど、サプライズっぽくしたことはないし、相手のリアクションなんてどうでもいい。花だって速攻で捨てられてもかまわない。だって、自分がしたくてしたことだから。

そして、このサプライズ、今まで自分が見てきたものや聞いた話の中で「無償の愛」を感じたものは一つもない。どのサプライズも、やった側のエゴを感じる。たぶん、そんな理由でいつしか嫌いになったのだと思う。

うーん、またひねくれたことを書いてしまった。

でも俺は、サプライズが大嫌いです。


柴門坊才

合コン誘われ経験数1,000回を誇るイケメン放送作家。[男の本音の話をしよう~なぜか、恋が上手くいかない女性へ]●電子書店パピレス 2012年 年間売上ランキング第1位(携帯版/恋愛実用)│電子貸本Renta!2012年 年間売上ランキング第1位(恋愛How to)│Apple Store有料ブックランキング デイリー6位 From 大人モテラボ http://harunorei.net/